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C++, Audio and something…

music.dev #1で登壇しました

 2/23に東京 五反田で開催された music.dev [ITエンジニア向け音楽勉強会] #1 に参加&登壇してきました。

 当日の発表動画と発表資料はこちらです。

 主催者は株式会社クレオフーガ所属のケロさんでした。この会社は、音素材の販売サービスなどを展開している会社で、今回はこの会社の東京オフィスが会場でした。(木目のフローリングにふっかふかのソファーが配置されていたり、めっちゃオシャレでした。)

 僕は今回「VST3ホストを作ろう!」というタイトルの発表を行いました。
 いま個人で開発中のVST3ホストの紹介と、その過程で得られたVST3ホスティングに関する知見を紹介するというものです。

 VST3のホスティングに関する情報は、日本語も英語もほとんど情報がない状況です。なので、自分の知見を共有することでホスト開発に興味がある人が増えたり、そういう人の役に立てればいいなあという気持ちがあって、今回の登壇枠に応募しました。

 当日は、開発中のVST3ホストのデモを行うのに準備不足で手際が悪くてあまりかっこよく見せられなかったあたりがちょっと残念でしたが、それでもちゃんと発表できてよかったです。

 他の人も発表もレベルが高くて内容も面白くて、すごく良かったです。

 個人的には Korilakkumaさん のWeb Musicに関する発表が特に印象的でした。
 Web Audio APIなどのブラウザ上で音を扱う仕組みがいろいろ整備されても、それがネイティブなもの(実機やネイティブアプリ)の模倣でしかないうちは普及することがない、なのでブラウザ上でそれが動くことに意味があるサービスを作る必要があるという感じのことを言っていて、とても納得しました。

 music.dev は次回 #2 もそのうち開催する予定とのことで、そのときは、僕もまた参加したいですね。


 以下は、今回の自分の発表に関する記録です。


 今回の登壇は30分間の枠でした。この時間で話せる分量というのはある程度限られてしまいますが、資料のほうにはもっと多く情報載せておこうと思い、結局120ページを超えるスライドができあがりました。

 参加者のほとんどはVST3の基礎知識がない状況なので、発表内容を考え始めたときから、VST3の基礎知識的な解説は入れようと考えていました。
 ただ、30分に収まる内容に絞ってしまうと、VST3の基礎知識の内容だけのスライドになるか、あるいはVST3の基礎知識と実践的な内容のどちらもさらっとだけ紹介するスライドになるかの二択になって、実際のホスト開発にはあまり参考にならないものになる気がしたので「どうせやるなら今の知見をいろいろ取り込んだ詳しい資料を作ってみるか」という気持ちで完成したのが、今回の資料です。


 今回は、VST3の基礎知識と自分がホスト開発する中で得た知見をスライドという形にまとめましたが、そのうちWeb上の記事か電子書籍にまとめ直そうと思います。(特に、スライドだとソースコードはあまりしっかり載せられなかったですし。)

 そのときには、VST3ホスト開発のGetting Started的な内容も含められるようにしたいですね。VST3 SDKにはそれが含まれていなくてホスト開発時にそこが一番最初の障害になるという問題があるので、そこをなんとかしたい気持ちがあります。

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